このページは、2025都立中に合格した息子の受検の振り返りをします。
得点開示まで行ったので、これまでの日々を思い返して、まとめています。
今後、受検を検討する方に参考になればと思い、書き始めましたが、塾を結構休んだり、家ではほぼ勉強しなかったりと、正直、参考になる要素が少ない気がします。
ただ、塾に行きたがらない子供をどう対処したのかは、参考になるかもしれません。
1.基本情報
■塾
・小1〜小3 栄光ゼミナール
・小4〜小6 ena
栄光ゼミナールは面倒見が良くて、先生とも関係性は良かったのですが、志望校の合格実績が栄光ゼミナールだと全体でも少なかったことと、近くのenaの校舎が志望校に複数の合格者を出していたことから塾を変更しました。
また、息子は家であまり勉強をしないタイプだったので、6年時にenaの方が授業日程が多く、勉強量を確保できそうと思った点も大きいです。
■合格した学校
学校名は伏せますが、適性検査3まであって、一般に上位に分類される学校です。
■模試の成績(小6)
enaのテストで下記。
・学力判定テスト:偏差値60台前半〜70くらい
・合格判定模試: 偏差値60台前半〜70台半ば
・学校別模試: 偏差値50台半ば〜50台後半
合格判定模試は概ねA判定、たまにB判定。
学校別模試は1回目が初のC判定、2回目がB判定。
■報告書
・小5:国算理社英の主要教科が3☓5=15、実技系は2☓4=8。合計23
・小6:主要教科は3☓5=15、実技系は少し良くなって、9〜10。合計24〜25
※enaの模試では、23で書いていましたが、志望校の中では、平均より悪い方でした。
2.受検の振り返り
(1)受検までの学習状況
・小5まで
塾の授業は概ね出席していました。ただ、宿題はやったり、やらなかったりという状況です。
季節講習は普通に出ていましたが、オプションや合宿は申し込んでいません。
・小6通常授業
授業が週4に増えて、徐々に塾に行きたくないと言うことが増えてきました。後から分かりましたが、宿題をやっていないことで先生に怒られたくないため、宿題のチェックがある日を「頭が痛い」等で休みがちになりました。(特に作文)
・GWや夏期講習
時間が長くなり、大変そうでしたので、たまに休むのは目をつぶりました。また、セミナーの回は、いつもの校舎でなく、電車で行く校舎になり、授業時間も長かったので、少し行ったものの、途中から行きたがらず、欠席が多かったです。
・日曜特訓
前期は「日曜は休みたい」ということで、申込みませんでした。後期は塾からも強く勧められたたため、申し込みましたが、3回ほど出席して、もう行きたくないと言われ、残りは欠席しました。
どうも宿題の復習ノートが通常授業より、要求が厳しいようで、それをやりたくなかったようです。
もちろん、行かせようとしましたが、朝、弁当を作って、早く起こして、電車で連れていくのに毎回抵抗されては、こちらも疲れてしまい、無理だと思いました。
結構な金額を払っていたこともあり、休む代わりに日曜特訓がある日は図書館に行き、図書館で休んだ分を自分で解くという約束をしました。図書館には、毎回、私も付き合いましたが、適性1は面倒で、省いていたようです。ただ、適性1は自己採点がしづらいので、これも不満でしたが、黙認しました。
・土曜の過去問演習
9月以降、毎週土曜は、13時〜18時頃で塾で過去問に取り組む日が設定されました(追加費用なし)。毎週、指定された過去問を解いて、自己採点して、復習ノートまで作って、先生にチェックを受けて完了です。月に1回は、ビッグファイトと称して、先生が採点して、点数でena全校舎での順位と自分の校舎内の順位が出るイベントもありました。
学校行事で行けないことも少なくありませんでしたが、日曜特訓を休んでいた分、こちらはできるだけ参加しました。復習ノートが宿題でなく、塾内で完結することもあり、息子もそれほど嫌がらず参加してくれました。
・冬期講習
冬期講習は途中で運悪くインフルエンザになったため、2日間のみの参加でした。実は11月にインフルエンザの予防接種1回目を受けた後、関係性は不明ですが、数日、高熱を出して休みました。そのため2回目の接種を迷っていたところ、インフルエンザに感染してしまい、結局、インフルエンザの影響を思いっきり受けてしまいました。
その後、空気清浄機を買ったり、ヤクルト1000を毎日飲むなど、気休めかもしれませんが、体調面には気を使ったこともあり、試験まで体調は良好でした。
・3学期(1月)
冬休みの大半をインフルエンザで潰したため、賛否両論あるとは思いますが、1月は最初の週のみ学校へ行き、後は受検までお休みしました。
家だとサボるため、家の近くの有料自習室を契約。午前中は有料自習室で自習。適性2と3の過去問や休んだ正月セミナーの適性検査を時間を計って取り組みました。適性1は相変わらず、面倒でやらなかったようです。
過去問は、4年生の頃に10年分くらい載っている志望校の過去問を買っていたので、最新の5年分が載っているenaの金本と合わせて、10年分ほどを解きました。ただ、どちらも解説が分かりづらかったようで、分からない問題は分からないままになっていたようです。
昼食後、家で自由に過ごした後、塾がある日は、夕方から塾の授業という日々を過ごしました。
※有料自習室について
運良く家の近くに有料自習室があり、問い合わせたら、小学生でもOKとのことでしたので、申し込みました。費用は月額1万弱くらいです。図書館だと少し距離があることと予約制かつ4時間で入れ替え制でしたので、予約不要かつ時間無制限の有料自習室はありがたかったです。
なお、1人で行かせるのは不安でしたので、私も申し込み、2人で行っていました。子供が勉強している間、私は自分の仕事をしていました。
・直前特訓
日曜特訓同様、子供が行きたがらないので、不安でしたが、申し込みませんでした。代わりに有料自習室で過去問に取り組みました。
(2)受検当日
・2/1私立受検
本番の練習を想定して、私立の適性検査入試を受検。翌日に合格。
練習という位置付けでしたが、学校が近づくにつれて、過呼吸みたいになったり、不安を口にするなど、想像以上に緊張していました。それを経験できたことでも受けて良かったと思います。
なお、私は近隣のマックやカフェがどこも満員で、待つ場所がなく、いろいろな場所を寒い中、彷徨いながら、不安な思いで待っていました。待つ場所は確保した方が良いと思いました。
この日、夕方には、塾でラストチェックがあり、参加しました。
・2/2受検前日
2/1に立体が苦手で不安と話していたので、少しでも対策をした方が良いかなと思い、声をかけましたが、息子は受検した私立の解答解説を確認した程度で、ほぼ終日、ゲームをして過ごしていました。
前日に焦って、いろいろやるよりリラックスした方が良いかなと私は自分に言い聞かせました。
・2/3受検当日
2/1ほどではないものの緊張した様子で受検会場へ。私は近くに安価な漫画喫茶があることを事前に調べていたので、そこで待ちました。ドリンク飲み放題だし、漫画を読んで気を紛らわしながら、待つことができました。
試験終了後、息子の感触では、適性1と2はまずまずの出来。適性3が難しく、全然できなくて微妙だと不安そうでした。
(2)合格発表
試験以来、不安な日々を過ごしつつ、2/9の合格発表の日に。子供はまだ起きてきていなかったこともあり、発表は私だけで、Webで確認しました。無事、合格しており、子供に伝えたところ、ホッとした様子でした。
学校の友達(別の塾)で同じ学校を受けた子も合格していたと連絡が入り、とても喜んでいました。その日の内に中学へ行き、入学手続きを終えました。
なお、後日、分かりましたが、enaの同じクラス(上のクラス)の子は、かなり合格していました。一方、下のクラスの子は、あまり合格率は良くなかったようです。
(3)得点開示
適性3の点数が気になったこともあり、得点開示を受け取ってきました。そこには想像以上に悪い点数が。。
何と適性3は、10点台後半でした。。こんなに悪い点数は、今までの模試や演習で取ったことがありません。
適性1が8割あるなど、適性1と2で得点を取れていたので、合計点で何とか合格をいただけた形です。適性3ができなかったと言っても、合格したのだから、30〜40点くらいかなと思っていたので、驚きました。これで合格できたということは、合格ラインは、結構低かったと思われます。
適性3については、過去問では70〜80点取れることもあれば、年度によっては20点くらいの時もあったと息子に聞いていたので、本当に問題によって相性があるなと思いました。なお、直近の模試では、合格判定模試・学校別模試ともに適性3は偏差値70を超えていました。
逆にサボっていた適性1に助けられたのが皮肉な結果だと思いました。
また、適性検査3まであるので、どれか1つで失敗しても他で挽回できたのは助かりました。適性検査2までの学校の方がむしろ、失敗時の挽回が難しいかもしれないですね。
3.受検を終えて感じたこと
・下の学年から塾に入っていると、私の息子のように小6になったときの忙しさが想像以上で、子どもが嫌になるケースがあるかもしれません。その場合は、完璧主義はやめて、子どもが何とか続けられる妥協ラインを話し合うと良いと思います。
都立中の入試は合格ラインが年度・問題によりますが、5割〜6割くらいと思います。問題形式に慣れて、45分で解き切るスピードを身につけられれば、十分、合格可能性は出ると思います。知識を膨大に暗記するわけでもないので、多少休んでも大きな影響はないくらいに思っていた方が良いです。
なお、同じ学校に合格した小学校の友達は、小5までは家庭学習で、小6のみ塾に通ったようです。ある程度、土台となる学力があれば、1年間で問題形式に慣れて、合格するケースもあるようです。
・実は2つ上の姉(現在中2)がいるのですが、姉は小4の序盤まで栄光ゼミナールに通っていましたが、当時の成績などから、中学受検は早々に断念して、中学受験に対応していない別の塾に変更しました。今は地元の公立中学に通っています。勉強はそれほど得意ではないのですが、部活でキャプテンになって、頑張っています。
受検に向いていないと思ったら、撤退する決断も考えた方が良いと思います。小6の塾費用は、enaの場合で100数十万はかかります。費用面、時間面でも結構ハードになりますので、それなりの覚悟が必要です。
また、なにかあれば、加筆するかもしれませんが、いったんここまでとなります。特に特別なことをしたわけでもなく、普通に塾の学習をこなすこともできなかったので、参考になるか分かりませんが、これから受検する方に少しでも参考になる点があれば嬉しいです。
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